2021-01-01から1年間の記事一覧

即興ショートショート「人魚に関する幾つかの考察」

お題:元気な経歴 時間:30分

銀杏BOYZの『少年少女』が、あの頃の自分を呼び起こしてくれた話。

高校生時代、狂ったように峯田和伸の歌声を聴いていた時代があった。思えば、あの十六歳、十七歳、十八歳は何も思うようにいかなくて、親が嫌いで、学校が嫌いで、好きな人が嫌いで、それから自分自身のことも大嫌いだった。松本人志やラーメンズ、それから…

槇原敬之の『pool』の歌詞、「案外違う名字になっていたりして」の殺傷力と切なさの想起について。

ずっと他人事のように感じていた「結婚」という言葉も31になればいよいよ他人事ではない。しかも昔恋した相手が別の男性と結ばれて名字を代えるというのだから、まあ、女々しいのは重々承知ながら「おめでとう」より「うわあ、いよいよドラマとか漫画でみた…

浮気って言葉を包み込むくらいのウルトラ陽キャポップバンド、sumika。

『sumika』は凄い。本当に凄い。もっと評価されていい。これは本当の話。もっとMステに出演してもいいし、もっと国民的なバンドになっても良いと思う。私はsumikaの曲を聴くたびに思うのだ。あそこまでポップへ真摯に向き合っているバンドもそうそういない。…

『さとうもか』の「Lukewarm」のサビ「恋をすると人間になっちゃうって ママの言ってた事は本当だね」って凄い歌詞!共感とインパクトじゃん!でも待って!「Lukewarm」ってぬるいって意味だよね。……どういうこと?

やはり歌詞は『共感』と『インパクト』が大切だと思う。共感に振り切るのであれば、人生における様々なあるあるを音に乗せれば心に響く。インパクトに振り切るであれば、それこそ意味のない言葉の羅列でも気持ちよく聞ける。 ただ私は、この『共感』と『イン…

令和3年に「カードキャプターさくらは俺の嫁!」とか言ってるやつはいくら何でもアップデートされてなさすぎワロリンチョワロリンソワカ

かつてネットスラングで『○○は俺の嫁!』という言葉があった。○○には二次元、いわゆるアニメのキャラクターが入る。つまり、このキャラクターが好きなんだよなあ、という表現方法の一つとして『ハルヒは俺の嫁!』などと宣言していたのだ。 しかし時代は変わ…

俳句講座:夏の季語「乾のデータテニス」活用術

日照りの長さも伸び、太陽の暑さも増してきた今日このごろ、如何お過ごしでしょうか。季節の変わり目は、あらゆる事象が俳句の種ととなり、芽となる時期です。少し気持ちの模様替えをするために外へ出かけてみるのも一つの手段かもしれませんね。 さて、先週…

職場の先輩が「俺、幽霊が見える。」という謎のマウントをかましてきた話。

社会人になってしまった。精神年齢はワンピースを読んでワクワクしていたあの頃と何ら変わらないのに。あー。変に年齢と肩書だけが積み重なっていく。あの頃は『生きてるだけでウチら、めっちゃ最強じゃん』のJKパワーが眩しかった彼女たちも、今はどこかで…